#01靴下×エンタメ×IT
エグゼクティブプロデューサー日置 ヤスアキ
靴下×エンタメ×ITをやろうと思ったきっかけ
タイトルに書いてある通り、
靴下×エンタメ×IT
やろうと思ったきっかけになった出来事というのがあって、もともとも、うちも、なんてことないファミリー層向けの靴下を作ってました。
これ、何年ぐらい前になるのかな…今からリーマンショックの時なんで、ほんと7、8年前になると思います。
当時の商品というのがありますけど、こんなようなものを作っていました。
まあ、よく見かける量販ティックな商品ですよね。
今でもこういうのありますけど。
脱出しようと思ったきっかけは、当時のうちのお客さん達が、不景気になってきてみんな倒産して行っちゃって…。
で、うちもそこに卸しているメーカーとして一生懸命頑張ってたんですけど初めて赤字になっちゃったんですね。
しかも…。
4000万円!!
だいぶこれショックな出来事で、でもなんとかしなきゃいけないって思いました。
考え方としては、
今までは小さいお店に、たくさんのアイテムを、品揃えよく入れよう!
っていうのがあったんですけど、これからお店も寡占化が進んでくるので、
大きいお店に行って、その中で僕らはどうやって戦えるかな??
ということをまずは考えました。
自分が履きたいと思う靴下を作りたい!
今の状態というのは紳士が90%以上。
ほぼほぼ、お客さんの皆さんがうちにもたれているイメージは、紳士靴下屋さんだと思う。
お客さんの年齢層が自分と近いこともあり、一番気持ちが分かるので。
僕は自分が一番履きたいものを作りたいなというのがあります。
なので、10年ぐらい前の当時だと、こんな商品作ったんですけど、
正直これだと僕は分からないので、気持ちが…。
こんな色は履きませんし、
作り手と買い手のギャップ
が、すごいあったんですね。
気持ちが分からないのに売れる法則だけで作っていく
というやり方だったんですよ。
でも売れていくんですよ、これはこれで。
ただ、作ってる僕が
なんで売れてるのかが分かってない
という、そんなギャップがあったんです。だけどじゃあ、その仕事が自分にとって楽しい話かどうか??というと
楽しくはないんですね。
売れる楽しさはあれど、作る喜び、やっぱり誰かの気持ちが完全に分かった時に、初めてそれがお店に出て売れた時に、やっと売れたっていう実感がありますし、当てずっぽうに作るというのもちょっと違うかなと思うし。
靴下に世界観をもたせる
最近の商品ですけど、じゃあどうしたかというと、だいぶ形を変えました。
最近はこんな感じですね。
比べてみるとだいぶ違うのは一目瞭然なんですけど、例えばこの紙シールでいうと、まあ物語を持たせたんですね。靴下に世界観っていうのはなかったんですけど、
靴下に世界観みたいなものがあったら、
履いた時にもっと嬉しかったり、楽しいんじゃないかな。
これ、実は神シリーズといって動画にも撮ってあるんですけれど、たくさんの物語が眠っていて、履いたときにそれを感じながら楽しんでいただけると、より面白いかなと思いました。
自分もお客様も楽しんでもらえる商品を作りたい
エンターテインメントをどうしてやらなきゃいけないかって、2つ理由があって、
一つはただやりたいんですね(笑)。
もともと僕が出たがり!
もうこのホームページ見てもわかるように自分が出たがりっていうのもあって、やっぱ目立ちたいんですね。
エンターテイメント自体が好きだっていうことに加えて。もう1つの目的があるんですね。
さっきちょっとお見せしたみたいな、どこにでもあるような商品ですけど、何がダメかって駄目じゃないんです。
ただ、
同質化しちゃうんですね。みんな作っているから。
じゃあ、うちの商品じゃないといけない理由が、そこにないのだと思ってます。だから要するに、ぼく自身も楽しめて、お客さんにも楽しんでいただいて…。
本当に何だろう…。
自分が履きたい商品って何だろうか考えた時にこっちかこっち、どっち買いますか?っていったら、やっぱりこっちを買っちゃうんですね。
なぜなら面白いから!
せっかくお金をいただく以上、面白さを一緒に提供できたほうが、もう当たり前ですけど、いいかなと思ってます。
世の中の時代背景を靴下に取り入れる面白さ
必ず世の中ではこういうものが流行ってたりしますよね。
例えば、ベストセラー本なんかでもそうじゃないですか。もう流行ってたりしたことを、なるべく靴下に反映させていくことが、皆にとっておもしろい出来事ってことだと思います。
あの、単に笑わせようと思って靴下作っても、おそらくみんな笑いませんし、やはりそこに意味ってあると思う。
なので僕らの靴下も新しい価値みたいなところ。
エンターテインメントと一緒に提供できたら面白いかな。